INTERVIEW

先輩の声採用情報

出土品を手にする文化財事業部の先輩社員 文化財事業部Cさん2009年入社

人々の生活した証を
未来に伝える大切な仕事です。

失われていく埋蔵文化財を調査し記録します

私は発掘調査員として、開発工事などで失われていく埋蔵文化財を対象とした発掘調査を行っています。発掘調査において果たすべき役割は様々で、地方公共団体などからの発注を受けて計画段階から参加したり、作業指示を出して現場を運営したり、あるいは自らスコップを持って発掘したりすることもあります。現地での調査後も出土品を持ち帰って、室内で遺跡の情報をまとめ、発掘調査報告書を作成するなどいろいろな仕事があります。

遺物がそのままの状態で出土した瞬間は感動します

貴重な埋蔵文化財に触れることのできる専門性の高い仕事です。遺跡の発掘があることは意外と知られていないため、発掘調査員をしていると言うと驚かれることもあります。実際の調査では、遺跡周囲の環境・土質や取り扱う遺跡の時代などの諸条件によって調査方法を検討する必要があります。どのように掘れば遺跡から多くの情報を得ることができるかを考え、常に試行錯誤しています。土の中から昔の人々が使っていた道具などがそのままの状態で出土した瞬間は感動します。

様々な人たちとの協力で成り立つ発掘調査

初めての現場は大河津分水に関連したところでした。その大河津分水の脇にある信濃川補修工事竣工記念碑に刻まれた「万象に天意を覚る者は幸なり」という言葉が好きです。発掘調査は、地方公共団体職員、博物館の学芸員、大学の研究者、発掘のアルバイトや作業員の方など、いろいろな方との協力で成り立っています。自分の力で出来ることには限りがあります。どんなことでも人とのつながりや縁によって成し遂げられます。おごり高ぶることなく謙虚な姿勢で仕事をしていきたいと思っています。

発掘調査の様子
発掘調査の様子

勉強して努力する人に手を差し伸べてくれる会社です

当社の良いところは、社員の自己研鑽を応援してくれるところだと思います。
発掘調査に必要な知識や技術を習得するためには日頃からの勉強が必要ですが、資格取得や各種学会が主催するシンポジウム・研究会への参加を促してバックアップしてくれます。こういった学びの場では同じ志を持った研究者との出会いがあって最新の情報や研究成果に触れることができ、その都度新しい刺激を受けています。

グループチャットを活用して情報の交換をしています

遺跡は様々な場所にあり、時には遠隔地で発掘調査に参加することもあります。普段一緒にいる同僚と顔を合わせず、寂しく思うこともありますが、グループチャットなどで「珍しい発見があった」「大雨で現場の水管理が大変」など、連絡や情報の交換をしてサポートし合っています。

発掘調査の楽しみや意義を伝えて、文化財保護のすそ野を広げたい

発掘調査やそれに伴う整理作業を通じて、過去の暮らしを明らかにして、地元長岡を中心とした歴史を少しでも解明したいと思います。最近は若手の職員も増えてきたので、発掘調査の楽しみや意義を後進に伝え、文化財保護のすそ野を広げたいと考えています。
当社には、大学で考古学を専攻した人をはじめとして、日本史に興味関心がある人、考古学には縁がなかった人など、多様な人材が集まっており、たくさんの人がそれぞれの役割を果たしながら、協力し合って仕事を進めています。これまでにも年度を跨ぐような大規模な調査現場など難しい業務もありましたが、部門全員がひとつのチームとして不足部分など補い合って、遅滞なく納めてくることができました。みんなが文化財を未来に残すために日々、発掘調査に関する業務に尽力しています。

発掘調査の様子
撮影地:馬高遺跡(長岡市)
発掘調査の様子
先輩からのメッセージ

自分がどうなりたいか
イメージを膨らませて!

若いうちは自分に何ができるのか、何をしたいのか、定まっていない人もいると思いますが、将来、自分がどうなりたいのかイメージを膨らませて努力を続けるうちに、得意分野が決まってきて、自身がどのような形で社会に貢献できるのか分かってきます。
文化財保護に関わることは、地域の歴史を未来に遺す、とても意義深い仕事だと思いますが、多様な関わり方、様々なアプローチの仕方があります。ぜひ、貴方の力を貸してください!

Department Introduction文化財事業部について

総合建設業としてのノウハウを最大限に活かし、埋蔵文化財の発掘調査支援という専門性の高い事業を展開しています。
開発工事やインフラ整備に先立って行われる発掘調査では、単に土を掘るだけでなく、貴重な歴史的遺構や遺物を傷つけることなく正確に検出する高度な技術が求められます。長年培った建設技術と能力を駆使し、安全かつ迅速・高精度な発掘調査のサポート体制を整えています。

文化財事業部の作業の様子

career path MODELキャリアパスモデル

文化財事業部のキャリアパスモデル

地域の歴史を次世代に繋ぐ専門性と、建設業としての確かな技術・現場管理能力を生かした発掘調査を段階的に身に付けていくプロセスを経て、発掘調査員としてのプロフェッショナルを目指します。

  1. 1年目

    育成テーマ基礎の習得と現場への適応

    先輩社員や専門の調査員(学芸員など)の指示のもと、発掘調査支援の基本作業と建設業の基礎知識を学びます。

    主な業務内容
    • 発掘現場における手掘り作業、出土品の取り上げサポート
    • 土層の記録、写真撮影の補助、簡単な測量・図面作成の補助
    • 現場の安全管理(片付け、安全通路の確保など)のサポート及びKY活動の実践
    目指すスキル・資格
    • 基本的な発掘道具(移植ゴテなど)の正しい扱い方
    • 土層や遺構(昔の建物跡など)を見分ける基礎的な目
    • 各考古学協会等主催のシンポジウム等への参加により、知識・視野の向上
    • 【資格取得】新潟県考古学協会 入会など
  2. 3年目

    育成テーマ担当現場の自立と後輩指導

    一通りの作業を一人でこなせるようになり、発掘調査現場の「作業員への作業指導」や「遺構の図面取りや写真撮影準備などの担当業務」を行い調査補助員としての役割を担い始めます。

    主な業務内容
    • 重機(バックホウなど)を使用した表土剥ぎの立ち会い・指示
    • 発掘作業員(パート・アルバイトスタッフ)への作業指示や安全管理
    • 出土遺物の管理、保管、台帳作成
    • トータルステーション、レベル等を用いた精密な測量と図面作成
    • 出土遺物の整理業務(実測・トレース・拓本・図版作成)
    目指すスキル・資格
    • 調査員(発掘の専門家)の意図を汲み取り、作業員に的確に伝えるコミュニケーション能力
    • 進捗状況に合わせた人員配置とスケジュール管理能力
    • 整理業務時の技術習得、作業員への指導力の向上
    • 【資格取得】職長・安全衛生責任者、日本考古学協会 埋蔵文化財調査士補
  3. 5年目

    育成テーマ調査員としてのマネジメント

    中〜大規模な発掘調査支援プロジェクトの「発掘・整理調査員」として、現場全体を統括する立場になります。

    主な業務内容
    • 発掘現場全体の工程管理、原価管理(予算内での運用)、安全管理
    • 発注者(行政や民間事業者)や調査担当者との専門的な打ち合わせ・調整
    • 埋蔵文化財特有の不確定要素(予想外の重要遺構の発見など)に対する臨機応変な工程変更、調査プランの提案
    • 発掘調査報告書の作成における、本文執筆・作業統括・総合編集とりまとめ業務
    目指すスキル・資格
    • 建設業としての施工管理能力と、文化財保護法等の法規知識の融合
    • 後輩社員の育成・指導、チーム全体のモチベーション管理
    • 【資格取得】日本考古学協会 埋蔵文化財調査士、2級土木施工管理技士 (または1級への挑戦)
  4. 10年目以降

    育成テーマ事業部を牽引する
    エキスパート・マネージャー

    文化財事業部の幹部候補、または高度な専門性を持つエキスパートとして、会社や地域に貢献する中心人物となります。

    主な業務内容
    • 複数現場の統括マネジメント、事業部全体の売上・利益管理
    • 行政や大手ゼネコンからの発掘調査支援案件の受注に向けた営業・積算・提案活動
    • 大石組の強みである「建設技術×文化財発掘」を活かした、新技術(3Dスキャン、ドローン測量など)の導入・DX推進
    • 社内の災害対策や地域貢献活動との連携
    目指すスキル・資格
    • 経営的視点を持った組織マネジメント能力
    • 地域や行政との強固な信頼関係の構築
    • 行政担当者、同業他社の調査員との交流・共同研究等により、個々の技量及び業界内での認知度の向上
    • 【資格取得】日本考古学協会員、1級土木施工管理技士

発掘調査だけでなく「建設のプロとして安全かつ効率的に発掘をサポートする」という高い専門性が求められます。
上記のステップを踏むことで、「埋蔵文化財発掘調査のスペシャリスト」として、また「土木の施工管理」を経験後に発掘調査を経験することにより、唯一無二のキャリアを築くことが可能です。